2月9日(木)

相変わらず仕事は詰まっていたが上司の提案により落とし所が見つかったので少し気が楽になった。ただ納期が近いのでそれなりに不安ではある。

今日は神保町でお酒を飲んだ。前々から芋焼酎を飲みたい、飲み比べをしたいという気持ちがあり、それを実行した形である。茜霧島とか金霧島とか、魔王とか、やはり普段飲んでいる黒霧島とは味が違っていて美味しい。家でたまに飲む黒糖焼酎は良くも悪くも癖がなくて物足りないなと思っていたけれど、しっかりとした銘柄のものを飲むと独特な風味があって嬉しい。基本は安酒でいいけれど、たまに美味しいものを飲むことは大事にしていきたい。ドラッグ的に酒を飲むだけじゃないんだぞということを主張していく。

メンタルが不調であることを、特に最近は、狂っていると表現する癖があるが、今は狂っている状態に近いと思う。その原因にも当たりがついているが、あまりにも個人的で感傷的であり、あるいはマゾヒスティックでもあるため公の場で発表できるほどおれは図太くない。なにせクローズドな場、リアルの場でも誰にも相談できていない。それなのにインターネットの海に悩みを放流するのは難しい。

おれは比較的、なんでもかんでもオープンな場で発信してしまうタイプであって、その場がツイッターであったり、ブログであったりするわけだけれど、歳を重ねるごとに、本当に全てを曝け出すことは難しいという思いが強くなってきた。当たり前のことではあるし、おれよりもプライベートを曝け出すハードルが高い人間はいくらでもいると思う。ということはつまり、おれは自分がプライベートを曝け出すことのできる人間であることをいいことに、他人に対し間違った評価をしていたのではないか。自分が見えている表層の、上澄みの他人を見て、それ以上の受け取り方をせずに、考えもなしの暴力的なコミュニケーションを取ってきたのではないか。ツイッターで見える人間性、LINEで見える人間性、リアルの場の会話で見える人間性に甘えてきたのではないか。もちろん、他人の心を完全に理解するのは難しいというよりむしろ、不可能である。それでも、少しでも寄り添える余白はあると思う。おれはそれを無視してしまっていないか。唐突に不安になった。不安になっているくらいがちょうどいいのかもしれないが。酔いと深夜ということが相まって思考がネガティヴになっている気がする。早めに寝る。明日をなんとか乗り切って週末を迎えて、曲作りを進めて、またお酒を飲む。