2月19日(日)

高田馬場池田屋でラーメンを食べる。池田屋の味に詳しいわけではないが、一ヶ月前食べたときに比べ一乗寺に近いものになっている気がする。ただ前回の方が感動があったような気もしていて、それが味の好みの違いなのか、京都でしか食べられなかったものが東京で食べられるという感動からか、極寒の中3時間も待って食べたからなのかはわからない。

その後はゲーセンでだらっと時間を潰して新宿へ。リリスクのフリーライブが目的である。ただ開演まで2時間もあったからとりあえずウインズに行ってみる。2レースで1000円ほど馬券を買って払い戻しはゼロ。まともに予想していないとはいえショックではある。

全く勝てる気がしなかったためウインズを後にして紀伊国屋に。ベストセラーの棚にメルカリ転売術というタイトルの本が鎮座していたが、これを並べるときその書店員はどういう気持ちなのだろうか。メルカリ転売術を売るために紀伊国屋に入社する人などいないだろうに。

何を買うか迷った挙げ句、三島由紀夫仮面の告白』を買ってライブ会場に向かう。余談だが、TPPの影響で著作権の保護期間が伸び、あと20年近く三島由紀夫青空文庫に入らないのが悔しい。本来であれば2021年には青空文庫で読めたはずなのに。おれと三島由紀夫の接点といえば、高校生のころ『金閣寺』を読もうとして挫折した以外になく特に思い入れなどはないが、どうせなら青空文庫で自由に読めるようにしてほしかった。

フリーライブ会場のマルイメン屋上はリリスクにとって馴染みの深い場所である。そもそもリリスクがきっかけでマルイメン屋上でアイドルライブをやるようになったと聞いたが定かではない。新型コロナとリリスクの体制変更が重なって、再びマルイメン屋上でライブをやれるまで3年もかかったことを思うとしみじみとする。3年前、世界は本当におかしくなってしまったけれど、コロナ以前の世界が戻りかけていることを最も実感したライブであった。ただ、できることならもう一度、マルイメン屋上での旧体制のライブを観たかった……。おれは本当に未練がましく未来を見ない人間だ。

帰宅。眠い。今昼寝したら終わってしまうのでなんとか夜まで起きる。寝る前にジャンプを読む。衝撃が走る。まさか高校生家族が最終回を迎えるとは。仲間りょう先生の判断なら仕方ないけれどそうでないなら本当に悲しい。あと作中時間にして1年分だけなのだからどうにか完結までやってほしかった……。