2021年上半期 読んだ本
どうもこんばんは。あめあられです。
今年の上半期に読んだ本は32冊 *1 でした。
5月、6月は諸事情で少なくなっています(けして読書に飽きたわけではありません)。
面白い作品は多数あれど、他人に薦めたい!と思うものになると4冊に絞られてしまいました。読んだ本自体はここで記録しているので興味がある方は覗いてみてください。
1.伴名練
少女禁区 (角川ホラー文庫) | 伴名 練, シライシ ユウコ
角川主催の日本ホラー小説大賞受賞作。何やら呪術廻戦っぽいという噂を聞いて読みました。(件の呪術廻戦はアニメも観ていなければ原作も読んでいませんが……)
短編2篇が収録されています。角川ホラー文庫とは言っても「Chocolate blood, biscuit hearts.」はがっつりSFですし、表題作「少女禁区」もそれほどホラー小説的ではないです。「Chocolate~」の方はあまりピンと来ませんでしたが、表題作が傑作。この世にはいろいろな形の愛があります。伴名練の書く愛はとびきり素晴らしいです。*2 絶版なので図書館で借りるのがオススメ。呪術廻戦は近いうちに履修します。
伴名練の書く愛はとびきり素晴らしい、その2です。伴名練という作家は元々同人界隈で名の知れた方らしく、商業で出版している単行本は「少女禁区」と「なめらかな世界と、その敵」の2冊のみです。
本作品収録の「美亜羽へ贈る拳銃」がそれはもう素晴らしいです。「美亜羽へ贈る拳銃」は伊藤計劃トリビュートとして発表された作品なんですが、伊藤計劃を読んだことはありません。こんなんばっかりですみません。壮大な計画が一個人の一見しょうもないとも思えるような感情から始まっていた、というようなお話がおれは大好物なんだなということに気が付きました。伴名練はSFやホラーで蓋をしたバカでかい愛の話が好きなんだろうと勝手に思ってます。
あんまりこういう表現でひとくくりにするのも思考停止で良くないとは思うのですが、2冊ともかなりオタク向けな作品だと思うので是非ご一読を。おれも伊藤計劃と呪術廻戦を履修するのでお願いします。
2.ムツゴロウの放浪記(畑正憲)
ムツゴロウの放浪記 (文春文庫 (108‐22)) | 畑 正憲
あの動物で有名なムツゴロウ先生の自伝です。子供のころは動物番組を観るのが好きで、よくテレビで観ていたムツゴロウ先生の過去がなかなかハジケているらしいという噂を聞いて読みました。失業手当を貰いながらパチンコで生計を立てたり、ドヤ街を拠点にして麻雀で生計を立てたりしています。
3.結婚の奴(能町みね子)
いわゆる一般的な結婚は嫌だけれど1人なのはそれはそれで嫌だ、という著者が実際に一般的ではない結婚を実行してみる、というエッセイ。結婚することはないだろうなとぼんやり考えている身からすると、結婚に対する温度感が心地よいです。自分がそういう結婚をしたいかというのは別の話 *3 として、人恋しさを感じるときに思い出すのはこの本なんですよね。ただただ生活を綴るエッセイかと思いきや、作中の時系列で現実に発生したとある事件についても触れられているなど先の気になる構成になっていて一気に読んでしまいました。
以上になります。下半期は上半期ほど読めるかはわからないけれど週1冊くらいを目処に読んでいきたいですね。