僕は夏よりも冬が好きだと思っていて、例えば、寒い中温かい布団の中に入るのを何よりの楽しみにしていたし(もちろん朝は起きれなかったけれど)、中高生のときには制服は冬服を着ているときが一番安心した。

でも実際にはそうではなくて、恐らく、一番好きな季節は夏である。

夏という季節はフィクション性が強い。あらゆる青春物語(あるいは現実の学生生活)は卒業シーズンに次いで夏が大きな転機となるし、世間的にもきらびやかなイベントが山ほど開催されて、季節が夏というだけで日々がフィクションであるかのような、フィクションの世界に放り込まれたような、そんな錯覚を起こす。

今年も夏が近い。